高原一能の楽しい旅行記3

こんにちは。高原一能です。海を傍らに日がな一日を、だらだら寛ぐ。

こころゆくまで、のびのびと過ごせる民家の宿です。

すべてのお風呂が源泉掛け流しのようです。あと、お食事もお部屋でたべれるので、きをつかうことがなく、のびのび。
日常の忘却を促す情景に浸ることができました。

日常とはまったく、くらべることができないほど、ゆるやかな時間が流れる温泉で、とてもゆるやかに思案にふける滞在ができました。

高原一能が感じたのは、森の中にあり、自然にかこまれた旅館なので、古い木が持つ年輪の力強さと、おもむきのあるたたずまいが魅力でした。懐かしい佇まいを、今に蘇らせることができる技術力と、古木を見分ける目利きの力が、潔く美しい宿でした。この温泉が魅力のこの宿に、やすらぎと、おおらかに包み込むような気持ちを覚えるのは、古民家の持つ温かさゆえのことでしょうか。雪がとてもおおい地帯の森の中に建っていましたので、行くのには苦労しました。途中、車がスリップしそうになったりしながら、なんとか、たどりつきました。さすがの高原一能も、慎重に運転をしました。あと大切に磨き上げて来た柱や、棟上げの文字が残る太い梁、傷やへこみや、形のいい穴が、そのままの気配を保ったまま移築したと聞きました。こんなところに移築するのはさぞ、大変だったんじゃないかなとかんじました。研鑽を積んだ技術力があるからこそなんだとか。古木に対する尊敬と愛着の深さがあるですね。すばらしいですね。尊敬してしまいます。そういう気持ちって大切ですよね。と高原一能はおもいます。人の歴史とともに生きてきた材を再び生き返らせることができたってことですかね。

まあ、いろいろと古い民家や古民家、建築物をみてきましたが、何十年と人の営みと過ごした民家は、時とともに味わい深く、なお一層の気迫が漂ってました。そいういうのって、感じますよね。その気迫そのままに、宿の隅々にまで行き渡るのは、一貫した工程があるからようです。古民家との出会い、解体法、かつての匠の技を壊さぬように、絶やさぬように、慎重に家を一つひとつのパーツに戻していくとのことです。すごいです。古木の専門家が手掛けたとききました。丁寧に吟味したそのときから、その材のオーナーが決まります。一貫した施工工程が、次の時代と生きる新しい温もりが生まれるんですね。

高原一能が感じたのは、お部屋は数部屋しかないです。とても限られたスペース。かんたんには予約がとれないところも、みりょくです。毎回訪れるたびに、違う間に泊まりたいと切望するそれぞれに心地よい部屋があるからですね。この部屋だからこそ似合うよう、いろいろと工夫をしているようです。調度品もよいですね。それぞれに趣向を凝らした意匠を施しているようです。古木が見つかり、行方が決まり、どのような使われ方をするか決まった時から、「デザインしすぎない」をポリシーに、個性あふれる古木の素朴さを大事にしながら、デザインをするようです。足していくよりも、引き算の美学をこころえた、居心地に良さは、どの部屋に泊まっても変わることはありません。おそれいりました。海を見渡す場所で人々の日常とともに歩んできた歴史が心からもてなしてくれます。

古民家をまもっていくって、すごく大変ですよね。古き佳き古民家を守ってきた方々に感謝。その古民家の中から宝のように生き続けて来た木を見い出し、形してつくられたとききました。それぞれの思いがあってこそですね。オリジナル性の高い、どこにもない感性が響きあいました。見えない力が形となって、これから100年、200年と息づいていく。

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