高原一能がおすすめする熊本の温泉をご紹介したいと思います。
まずは、九州の人でもあまり行ったことのある人は少ないですが泉質が抜群の平山温泉。熊本県北部の山鹿市にあり、福岡からも車でアクセスしやすい場所にあります。泉質はというと、アルカリ性単純硫黄泉でとろりとした肌触りで「美肌の湯」としても知られています。戦国武将の加藤清正もお気に入りの温泉だったともいわれています。立ち寄り湯ができる温泉宿もところどころにあり、料金も大人が300円~500円と大変リーズナブルのところが多いのもおすすめポイントの一つです。立ち寄り湯+昼食+休憩のセットを用意している宿もあり、ドライブがてら温泉をゆっくり楽しむことができます。
次におすすめの温泉は、玉名温泉です。九州自動車道の菊名ICから車で15分ほど、玉名駅からは徒歩20分ほどの温泉地で、アクセスの良さも抜群です。こちらの温泉街は大きな温泉宿が点在しています。どちらの温泉宿でもゆっくりとした時間を過ごすことができます。泉質は日本屈指のラジウム含有量を誇る無色透明の単純泉で、単純泉なのでだれもが入りやすい、ついつい長風呂してしまうような温泉です。
次に高原一能がロケーション抜群の仙酔峡温泉です。泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉(低張性中性高温泉)です。ここ仙酔峡温泉は、阿蘇の中心に位置し、温泉からの眺めが絶景です。特に秋・紅葉の季節がなんといってもおすすめです。最近では温暖化の影響で紅葉シーズンが後ろにずれているので、11月中旬あたりが一番きれいだと思います。ただ、紅葉狩り客で渋滞するので、温泉でしっかり体をほぐしても帰りにまた渋滞に巻き込まれてしまうという点が難点でもあります。それでもやはり紅葉を拝みながらの温泉は最高なので、ぜひその時期に味わってほしいところです。
そして、全国的にも有名な黒川温泉は外せません。比較的こぢんまりとした温泉街で、その街に入ると自然とオフモードにスイッチが切り替わる場所です。浴衣と下駄に着替えて歩きたくなる、そんな雰囲気の温泉街です。泉質は弱酸性単純泉、弱アルカリ性単純泉、硫黄泉、ナトリウム塩化物泉、硫酸塩泉、ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)、含鉄泉と7種類あり、温泉街自体はこぢんまりとしていますが、様々なお湯を楽しむことができます。ほとんどが小さな温泉宿で、近隣の温泉街と比較すると宿泊するには少し料金設定が高いところも多いですが、その分日帰り温泉がオススメです。黒川温泉で使える入湯手形(税込1,300円)を購入すれば、黒川温泉の旅館 28ヵ所の温泉の中から3カ所の旅館で日帰り温泉を楽しむことができます。有効期限は半年間あるので、その点も良心的です。最近では、くまもんの絵がかわいいこども入湯手形(税込700円)も登場し、家族でリーズナブルに黒川温泉を楽しむことができるのもおすすめポイントです。
最後に、内牧温泉もぜひ立ち寄りたい温泉スポットです。泉質は、硫酸塩泉、単純温泉、アルカリ性単純温泉で、ちょっと熱めの湯は無色透明で飲用もできるので、身体の中からも温泉を楽しむことができます。温泉客も多いのですが、地元の方々も公衆浴場を楽しむ姿もよく見られます。
内牧温泉まで行った際には、阿蘇の大観峰は外せません。阿蘇と言ったら大観峰といっても過言ではないです。温泉を楽しむにはやはり秋から冬がおすすめですが、大観峰に行くには初夏がおすすめです。草木が青々としたドライブロードを走るとすがすがしく、そして大観峰からの雄大な景色は最高です。大観峰には食事処もあり食事を楽しむことができます。また露天もあるので、ツーリング客などで一年中賑わっています。